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【第12回】 IaaS、PaaS、SaaSでもない 第四の次世代クラウド(プロジェクト用)

みなさんはプロジェクト用アプリケーションにクラウドを活用しているだろうか。
クラウドというとIaaS(Infrastructure as a Service)[イァース]、PaaS(Platform as a Service)[パース]、SaaS(Software as a Service)[サース]の3つの考え方が定番となっている。この3つの定義について調べてみると、IaaSはハードウエアまで、PaaSはOSや実行環境を伴うプラットフォームまで、SaaSはアプリケーションまでとよく書かれている。


しかし、SaaSはアプリケーションベンダーがその会社のアプリケーションのみ提供しているものであり、実際にはPaaSのプラットフォームに自社でアプリケーションのインストールや設定を行うか、メインベンダーのアプリケーションに絞ってSaaSにするかのどちらかになり、複数ベンダーのアプリケーションが自由に選べるわけではない。


たとえば、あるユーザーがプロジェクトでCADアプリケーションと工程管理アプリケーションを使う必要が出たとき、CADベンダーとSaaS契約したうえで、さらに工程管理アプリケーションのベンダーとSaaS契約する必要がある。
また、ユーザーはバージョンの指定が困難であったり、それぞれのアプリケーションベンダーへテクニカルな問い合わせや教育依頼をしなくてはいけないなどの課題が出てしまう。



そこでいま話題となっているのが、PaaSでもSaaSでもない必要なアプリケーション層までを提供する次世代クラウドである。
ソフトウエア(アプリケーション)とプラットフォーム両方を提供するということで、ここではあえてSPaaS(Software and Platform as a Service)[エスパース]と呼びたいと思う。
SPaaSはプラットフォームに加え、アプリケーション層を提供する。つまり必要なアプリケーションと数量を伝えるだけで、必要なソフトウェアが必要な数量だけ、いつでもどこでもブラウザから利用できるようになる。これによりインストールなどの設定作業や認証化、ユーザー設定などが一切不要になる。



下図はSPaaSサービスのイメージであるが、プラットフォーム上にアプリケーション層があり、そのなかに必要なアプリケーションが必要な数量用意される。
サービス利用者はサービス提供ベンダーへ使いたいアプリケーション名、数量、ユーザー情報を伝える(ここでは、ユーザー1 がアプリケーション A と B、ユーザー2 がアプリケーション B と C と D)。
するとユーザー1 のブラウザからアプリケーション A と B が、ユーザー2 のブラウザからアプリケーション B と C と D が使えるようになる。
ユーザーはいつでもどこでも必要なアプリケーションが利用できるようになるのだ。もちろんプラットフォームに自社システムを乗せることも、システム間連携開発を行うことも可能だ。



SPaaSサービスのメリットは運用が開始されてからさらに発揮される。下図は一般的にアプリケーションの導入と運用に必要な業務である。 環境構築とシステム運用保守(ユーザー管理や障害対応など)、教育、ユーザーサポート(ヘルプデスク)などアプリケーション導入後はやるべきことが山のようにある。


しかしSPaaSサービスは、使用するすべてのアプリケーションに対してこれらを1つのユーザー専用ポータルから提供しているのだ。もちろん、管理者専用ポータルではシステム管理者が気になるアプリケーションライセンス使用状況(ライセンスが足りているか、多過ぎないかなど)や利用場所履歴(なりすまし対応など)をいつでも確認できるようになっている。



もう1つ運用時に大きな問題になるのが、アプリケーションのバージョンアップである。
アプリケーションベンダーが提供するSaaSはアプリケーションのバージョンアップがあった場合、プロジェクトの途中であっても強制的にバージョンアップされてしまう。
この場合、プロジェクトのレポーティング(発注者側にする報告)やシステムパフォーマンス、連携しているシステムへの影響が懸念される。
これによりSaaSではなくオンプレミスやIaaS、PaaSにしてアプリケーションの運用・管理は自社でという結論になる企業も多いようだ。



実はSPaaSサービスは、このようなケースにもっとも強い。1つのアプリケーションに対し、複数のバージョンを持ち、ユーザごとにバージョンを変えることが可能だ。よってプロジェクトの途中で強制的にバージョンアップされることもなく、自社で対応する必要もないのである。
まさにIaaSでもない、PaaSでもないSaaSでもないSPaaSは第四の次世代クラウドの考え方である。



ではSPaaSサービスの例を紹介したいと思う。
今回は弊社CSTのプロジェクト用SPaaSサービス「CST PROJECT CLOUD™」の例で紹介する。

下図はブラウザからユーザーがCST PROJECT CLOUD™にログインして、工程管理アプリケーションOracle Primavera P6と、コスト管理アプリケーションARES PRISMを使用している例である。
弊社CSTへの手続きはアプリケーション名と使用したいバージョンを申請するだけである(注:ライセンス自体は取り扱っていないアプリケーションもあるので要確認)。

アプリケーションにもよるが、申請後一週間もあれば各ユーザーのブラウザから申請したアプリケーションの(指定したバージョンの)アイコンが画面左に表示される。アイコンをクリックするとアプリケーションが立ち上がり、すぐに使用できる。


CST PROJECT CLOUD


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CST PROJECT CLOUD™はプロジェクトで使用する、以下の5カテゴリに対するアプリケーションを200種類以上用意している。

 ● アセット管理&トラッキング


 ● CAD/BIM


 ● コスト管理/見積


 ● GEO 地理空間情報


 ● プロジェクト管理/契約管理


たとえば、有名なアプリケーションとしてAutoCAD、ARES PRISM、Oracle Primavera、Microsoft関連のアプリケーションをCST PROJECT CLOUD™に申し込んだ場合、一週間程度で各ユーザーのブラウザにアイコンが表示され使用できるようになる。


また、上図のとおりサポートページも用意されており、申し込んだすべてのアプリケーションに対してサポートが受けられるようになっている。問い合わせ先が一元化されているので、ユーザーはアプリケーションごとに違うベンダーへ問い合わせする必要がなくなる。

企業によっては、社内システムサポート部門を用意しているところもあるが、プロジェクトに特化した専門スキルが必要なアプリケーションのサポートは難しいため、これらのサポートが1ヶ所から提供されることは、とても効果的である。



さらに、 CST PROJECT CLOUD™ではユーザーは画面でトレーニングをしながらアプリケーションの操作を覚えることができる(動画コンテンツ作成は別サービス)。
下図は、工程管理のアプリケーションOracle Primavera P6の操作トレーニング動画を使用している例である。
ユーザーはOracle Primavera P6を使って工程作成する手順、進捗更新する手順などがわかるようになっている。


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ここまでは、ユーザー側のイメージで紹介してきたが SPaaSサービスであるCST PROJECT CLOUD™はシステム管理者にもメリットがある。
下図はシステム管理者専用ページである。使用されているアプリケーションの使用状況を表示している。これにより、ライセンスが不足していないか、また過剰にライセンス契約していないかを確認でき、ライセンス違反対策や適正ライセンス数の検討ができるようになる。


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また、下図は利用場所履歴となっており、なりすまし対策など、どこでアプリケーションが利用されているかが確認できるようになっている。


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そのほか、アプリケーション別利用者状況やストレージ、サポート・ステータス(重要度別平均解決時間など)などシステム管理者が確認したいレポートが揃っている。


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このようにSPaaSサービスであるCST PROJECT CLOUD™は、いつでもどこでも必要なプロジェクト用アプリケーションが使用でき、システム管理者も管理用ポータル画面でいつでも必要な情報が揃い、アプリケーションの導入・管理時間や労力を大幅に縮小することができるサービスとなっている。



以上、今回は日々進化する通信環境において、新しいかたちのシステム提供(プロジェクト用)について話をしてきた。

企業では下図のように社内標準システムだけでなく、プロジェクトや業務でよく使用されるアプリケーションも企業としてまとめて運用・管理したいという動きが出てきている。
あわせて検討されるのが、必要なときに必要な分の環境利用料だけ発生するクラウド環境の活用である。
今回紹介したIaaS、PaaS、SaaSでもない第四の次世代クラウドは、そんな時代の流れにあったニーズにより考えられたものである。



企業として本当に必要なシステム環境が何か、いつでもどこでも利用できる状態にするにはどうしたらよいか。
進化する通信環境をうまく活用しシステム構築・運用・管理をしていくことが、経営やプロジェクトの意思決定を迅速化し、企業の力をあげていくに違いない。







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